【宝石の豆知識3】模造宝石について

■宝石にも偽物はあるの?

偽物は宝石にもあります。偽物といっても様々で、人工的に作られた合成宝石や、天然宝石に人工的に処理がされているもの、天然宝石であっても価値の低い宝石が価値の高い宝石として売られたりするものがあります。

・合成宝石

化学成分が天然宝石とまったく同じ材質を持ち、人工的に結晶育成して、鉱物学的・化学的・物理学的・光学的上もまったく天然宝石に等しい性質を持った人工宝石の事をいいます。技術の向上により、最近では天然宝石か合成宝石かの判定が難しいほどになっています。

・処理石

処理石とは、何らかの人工的な処理を天然宝石に加えて見かけを良くしたものです。これらは、いずれ熱などによって本来の姿に戻ってしまう可能性があります。
(例)染料を染み込ませて色を良く見せたりする、欠けてしまった表面にガラスを埋める、色の悪い宝石に加熱処理を加えて発色を良くするなど。

・模造宝石

模造宝石とは、天然宝石に似せた物の事で、プラスチック・ガラス・セルロイド等の材料を使っています。
類似石と呼ばれるものがありますが、たとえば、まったく異なった天然宝石のヒスイと天然宝石のクリソプレーズは、外観は見分けがつかない位よく似ているため天然ヒスイの類似石とされています。さらに、オーストラリアヒスイという名前で売られているこのクリソプレーズは、消費者に混乱を与えています。この他にも台湾ヒスイと呼ばれるネフライトなどもあります。

■宝石の鑑定は私たちにもできる?

素人では残念ながら宝石の鑑定は難しいです。始めに、「鑑定」と「鑑別」について説明します。
「鑑定」とは、ダイヤモンドにのみ関係するもので、どのぐらい価値がそのダイヤモンドがあるものなのか、ダイヤモンドの品質を判定することです。
「鑑別」とは、その石が何と言う名前の石であるか、天然石なのかそれとも処理石あるいは合成石なのかを判定すること。簡単に言えば本物か偽物かを判断することです。
鑑別鑑定士のライセンスをもった者が、「鑑定」と「鑑別」にはどちらも行います。「鑑別」ならば素人でもある程度は可能で、10倍のルーペやペンライトなどを使用して本物と偽物を見比べると違いが見えてきます。しかし、合成石の出来が最近ではよくなっているので、専門の機材を使用しないとプロでも判定できないものもあるそうです。

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