【化粧品コスメの豆知識】化粧品コスメのはじまり

♦世界の各地で5万年ほど前から化粧の類が行われていた

 様々な種類がある化粧品、それら全ての化粧品の基本的理念は髪や肌を美しくすることに一貫しています。これは、特に女性たちの永遠の願いでもあります。そして、その化粧品にはとても長い歴史があります。

 古来、化粧品には、宗教的・呪術的な意味合いがあったため、世界の各地で5万年ほど前から化粧の類が行われていたと言われています。約5000年前の古代エジプト時代には現代に通ずる身を飾る目的の化粧品が出現しました。当時の記録によると、爪や唇に塗る染料や、まぶたに塗るアイシャドウ、全身に塗る香油といった化粧品まであったそうです。実は石鹸も、紀元前3000年代メソポタミアの粘土板に、その製法が残されているそうです。

 その後、化粧品はギリシアやローマを経て、漢代の中国にもたらされました。日本へは奈良時代に中国から化粧品が入ってきたそうです。こうして化粧という習慣はすたれることなく、それに必要な化粧品も時代と共に変化しながら現代に受け継がれています。

♦日本では6世紀後半に化粧の風習が始まった

 日本では6世紀後半の飛鳥時代より、顔や体に何かを塗ることにより美しくなるという風習が始まったと言われています。

 中国より口紅や、おしろい、香が輸入されることにより、貴族社会に広まったとされています。知られている話では、日本の歴史的習慣として成人の証に歯を黒く染める「お歯黒」というものがありますが、これが本格的に習慣化したのは平安時代に入ってからと言われています。この頃は成人、既婚女性の間で小さな口元が美しいとされ、お歯黒により歯の存在を消すことで、口元を小さく見せる美容効果も期待されていました。
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口紅の原料として紅花の色素が使われていました。世界的には、約5万年前から主に宗教的な儀式において、天然色素で皮膚を染めるというようなことが行われていたとされています。しかし、美しくなるための化粧という風習が登場したのは、紀元前4000年頃とされています。


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