【お酒の豆知識】ブランデーの豆知識

ブランデーとは

ブランデーとは、主に白葡萄で製造したワインを蒸留し樽に入れて熟成させたものを呼びます。ブドウが原料のワインを蒸留して作られたものを通常は指しますが、葡萄以外の果実から作られるブランデーもあり、サクランボから作ったチェリー・ブランデーや、リンゴから作ったアップル・ブランデーなどがあります。(アルコール度数は40度弱〜50度程度)

■名前の由来

フランス語で「ヴァン・ブリュレ(Vin Brule):焼いたワイン」の意と呼ばれていましたが、これがオランダで直訳してブランデ・ヴェイン(brandewijn)と呼ばれました。その後、イギリスに持ち込まれた時に英語でブランディワイン(brandywine)に変化し、いつしかヴェインが取れてブランディ(brandy)となりました。フランスでは、ブランデーを「オー・ド・ヴィー(eau-de-vie):命の水」の意と呼ばれて親しまれています。

■有名なブランデー

主なブランドとしては、ヘネシー・レミーマルタン・カミュ・マーテル・オタールなどが有名です。

〜その他有名なブランデー〜
【フルーツブランデー】リンゴ・スモモ・サクランボ・木いちご・洋梨などがポピュラーで、葡萄以外の果実を原料としたブランデーのことを言います。
【コニャック】高級ブランデーとされ、葡萄を原料にフランス・コニャック地方で作られるブランデーの名称。
【アルマニャック】コニャックと肩を並べるフレンチブランデーの二大銘酒の一つ。フランス南西部のアルマニャック地方で醸造されるブランデー。
【フレンチ・ブランデー】フランス産のブランデーのこと。(コニャック、アルマニャックを除く)

■日本のブランデー

19世紀末の1867年、オランダへ留学した際に製造法を榎本武揚が学び、帰国した後に親族に伝えたとされてから、ブランデーの製造法が日本において知られるようなりました。日本国内で製造している主要企業は、ニッカウヰスキーやサントリーなどがあります。

■ブランデーの飲み方

もっともポピュラーな飲み方は「ストレート」。香りとともに、室温のブランデーをブランデーグラスに少量入れて味わいます。ブランデーは、温度が適度に上がることで香りが立つので、飲み方としては手のひらで包み込むようにしてグラスの底を揺らし、手の体温で温めながら飲むのが一般的です。
香りは冷やすことで立たなくなってしまうためおすすめできません。とは言っても、アメリカでは水割りでの飲み方はお酒に弱い女性などに好まれた飲み方ですが、「水で薄めて飲む」ということが、フランスを始めとするヨーロッパやロシアなどでは基本的に無いために、不思議な飲み方として映っているようです。他にも、ブランデーは洋菓子材料として香り付けに用いられたり、ステーキなど肉料理のフランベにも使われるなど、広く愛されたお酒です。

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