【ブルーオニオン 】
中国の東洋磁器に描かれたコバルトブルーのザクロが西洋に伝わり、ザクロが知られていなかった西洋ではタマネギと誤認されたことでつくられた図案。1739年に完成。1860年代に意匠登録されましたが、19世紀末の財政危機の際に使用権が売却さ、現在ではマイセンの他にフッチェンロイターやデュビでも生産されています。
【インドの華・柿右衛門・ドラゴン 】
マイセン窯の絵付けとしては初期に確立された、シノワズリ図案による染付食器シリーズ「柿右衛門」はその名の通り柿右衛門窯の図案の写しです。「ドラゴン」は景徳鎮窯などから輸出された食器などに使用されていた龍の図案の写しです。
【ドイツの華 】
ドイツで自生する草花を題材とする染付食器シリーズ。1730年代絵付師のヨハン・クリーガーによって初めて描かれたと推定されています。以後植物図鑑などに題材を求めて拡張され、テーブルウェア一式として18世紀中頃に整備されました。
【猿の楽団 】
初期のマイセン窯を代表する原型師であり長くマイセン窯の造形主任を務めたヨハン・ケンドラーと同じく原型師のペーター・ライニッケの2名によって1765年に創作された一連の人形シリーズ。猿がオーケストラの楽団員に扮する寓意に満ちた造形で知られています。
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