【サプリメントの豆知識1】サプリメントの歴史

■サプリメントとは

 ダイエタリー・サプリメントの訳。アメリカでの食品の区分の一つです。
ビタミン、ミネラル、アミノ酸などの不足しがちな栄養の補給補助や、ハーブなどの成分による薬効が目的の食品の一種です。この他にもサプリメントには酵素、生薬、ダイエット食品など色々な種類があります。
 近年は、毎日の食生活でついつい不足してしましがちな栄養素を補うために多くの方がサプリメントを愛用しているようです。

■薬との違い

 ビタミン剤とサプリメントが混同がよく聞かれますが、分類上ビタミン剤は薬になります。
薬は、効果がある反面、副作用を引き起こす可能性あるため、薬事法に基づいた厚生労働省の認可を得たものに限られます。また、医師の処方箋が必要であったり、薬局などでないと入手することはできません。それに比べてサプリメントはコンビニやスーパーなどで気軽に購入することができ手軽に手に取ることができます。今まで錠剤など薬と似ている形状のものが多かったのですが、最近では更に手に取りやすいようウエハース、ガム、クッキーなどの形状のものも増えています。

■本当に効果があるのか

 栄養又は健康補助食品と表記されるサプリメントはどれも身体によいと思われがちですが、その効果はまちまちです。まずは、自分に合ったサプリメントを見つけることが大切だと思われます。

■サプリメントの歴史

 1975年マクガバンGeorge Stanley McGovern上院議員は ”アメリカ人の不健康は食生活中の栄養不足に原因がある”という内容が詳細に記された報告書を上院議会に提出されました。この報告書を受け栄養の偏りが問題視されサプリメントの研究が始まりました。1994年アメリカでは栄養補助食品健康教育法が成立。その後、サプリメントは急速に世界に広く流通しました。アメリカ厚生労働省は他国と同様にサプリメントは栄養を補うものという観点から、そのサプリメントに含まれる成分と疾病、または健康維持への関連性、この2つを示すことを要求しています。
 これに対して日本では法律によって明確な定義づけがなされておらず、食品衛生法のみで管理されている為、精度の低いサプリメントでも簡単に流通してしまう傾向があります。このように日本のサプリメント事情はアメリカよりも20年遅れていると言われています。サプリメントの日本での歴史はまだ浅く、今後、法的整規制が行われ適正なサプリメント市場へ変化して行くことが期待されています。