【切手の豆知識1】切手の種類

■寄付金付切手

郵便料金として通用し、その切手が何円分の郵便料金を前払いしているかを示す値段が表示されているものを額面といいます。
その額面の料金表示とともに、切手の中には数字が「+」で示されたものですが、1998年開催の長野オリンピック冬季大会の記念切手のうち、開催1年前の1997年に発行されたものがその例にあたります。
切手1枚が90円で発売されたましたが、「+10」と示されているので郵便料金として通用するのは額面80円分(「+10」と示された10円分は大会費用の足しとして寄付)。
郵便料金としてこのプラス分は使えないので注意しなければいけません。
80円切手としての効力しかなく、90円を郵便局で支払って買った切手ですが、90円切手としては使えない。
このようなスタイルの切手を、「寄付金付切手」と呼んでいます。

■切手のギザギザ

目打ちと呼ばれる穴が切手のシートには開いていますが、この目打ちで切り取って切手は使うので、切手はギザギザの形をしています。
日本で最初の切手「竜文切手」には目打ちは入っていませんでしたが、明治5(1872)年から、1枚1枚そろった形で使いやすくするため目打ちが付いた切手が発行されるようになりました。
一方で、目打ちのない切手が関東大震災や第2次世界大戦中の緊急時には発行されたこともあります。
また、最近では目打ちのないシール式切手も発行され、この場合は目打ちがないので切り込みから切手を簡単にはがすことができます。

■シール式切手

台紙を剥がすだけでわざわざ裏面を濡らさなくても貼れるシール式の切手があります。
アメリカのシール会社が作ったもので、1964年、アフリカ西海岸に位置する小国シエラレオネで発行された切手が、この方式を初めて採用しました。

1989年、初めてシール式切手が日本では発売され、ハート型などのさまざまな形のシールも現在では販売されています。

■公募図案

1913(大正2)年、日本で初めての切手図案の公募は発売されました。
逓信省(日本郵政の前身)では、明治天皇が崩御され大正天皇に御代替わりとなり、新しい時代にふさわしい普通切手を製造することにしました。
1月23日から3月15日まで募集が行なわれ、577点の応募がありました。この募集で政府の印刷局職員、田沢昌言(たざわまさこと)が1等賞になり、デザインはアール・ヌーヴォー調でした。この切手は1913(大正2)年8月31日から発行が始まりましたが、そのデザイナーの名前から、「田沢切手」と切手収集家は呼んでいます。

■コイル切手

ロール状もしくはコイル状に巻いた状態で販売されている切手をコイル切手を言います。
特徴は、製造する過程でロール状につながった切手の左右に目打をあけないので、両端にギザギザがありません。
1000枚の切手が縦にロールのように巻かれた状態で自動販売機にセットされていました。
1997年、自動販売機で額面を販売時に印字する新方式のコイル切手が登場しましたが、切手の自動販売機は2007年に合理化の一環として全面廃止されてしまいました。

■Pスタンプ

切手の下のタブ部分にオリジナルのデザインを入れることができる切手を、写真付き切手(Pスタンプ)と言います。
世界最初のPスタンプ(パーソナルスタンプ)は、1999年3月、<メルボルン世界切手展>会場(オーストラリア・メルボルンで開催)において、切手のタブ(切手シートの中で切手を印刷していない部分)に個人の写真をデジタルカメラで撮影し印刷したのが始まりです。
2001年、日本では日本国際切手展で試験販売をし、サービスを2003年に開始しました。
その後2006年から、フレーム切手(フレーム型の切手の内側の余白に写真を入れられるもの)が発売されました。

■国際文通週間

文通によって相互理解を深め、もっと世界の平和に貢献しようという目的の国際的週間を国際文通週間(International Letter Writing Week)と言い、万国郵便連合(UPU)結成日である10月9日を含む1週間に設定されています。
カナダのオタワで開催された1957年、キャンペーン設置が第14回万国郵便連大会議で決議されました。
当初は手紙をテーマとした切手を単発で発行される予定でしたが、日本の国際文通週間切手は、歌川広重の東海道五十三次「京師」が採用されたことから好評を博し、以来毎年発行されている恒例シリーズ切手となりました。
タイ王国が、日本以外で国際文通週間をテーマに毎年切手を発行しています。

■ホログラム切手

1988年、オーストリアで初めてホログラム印刷の切手が発行された後、各国から発行され一種のブームになっています。
日本で初めてのホログラム切手「南極・北極の極地保護」が2009年に発売されました。

■クリスマス切手

多くの国で発行される切手としてクリスマス切手や、日本では、年賀切手や慶事切手など、グリーティングカードを送る郵便物に貼る切手としてあります。
通常10月前半から12月前半にかけて相当な数量が販売・印刷されています。利用期間に制限はありません。
1898年、カナダが世界で初めてクリスマスを意味する「Xmas」という文字が入った切手を発行しました。
1960年代以降、世界各国でクリスマス切手を毎年発行する習慣が定着し、毎年クリスマスの切手を1990年代までには160ヶ国で発行するようになりました。
日本では、冬のおたより全般で使用できるようにとクリスマスだけではなく、「冬のグリーティング切手」という名称で販売しています。

■タブ

切手の隣に同様の形態でつながっているアイテムのことをタブと言います。
目打(切手を切り離すミシン目)が付いていて、関連する絵柄が隣の切手に印刷されています。切手としては、額面が印刷されていないので使用できません。
切手は「シート」と呼ばれる大きな固まりで作られ、縦何列・横何段かの組合せがありますが、19世紀初めの頃、「シート」の端の何枚かに、お金の計算がしやすいように、切手をわざと印刷しないように製造することがありました。
しかし、白紙のままだで切手を印刷しないと、この部分を利用して切手の偽物を作る人間がいるのではないかと考えられました。
そこで、この部分には多くの場合「×」マークが偽造防止のため印刷されていました。
偽造防止のために何かのマークを印刷する必要があるのなら、「×」マークではなく、もっと役に立つものをと、20世紀に入るとこの「タブ」の部分に工夫を凝らす国・地域がでてきました。
それからこの部分に標語や広告を印刷するようになりました。

■銘版

切手にも、製造した部署や会社の名称がお菓子などの容器に製造会社名が表示されているのと同様に表示されていて、これを「銘版(めいはん)」と呼びます。
日本切手の場合、切手シート下部の余白部分(耳紙)の1ヵ所に多くは印刷されています。
しかし、中国では切手シートの余白部分の数ヵ所に印刷されていたり、デンマークやスイスなど、ヨーロッパの大部分の国・地域では、1枚1枚の切手の下辺部分に印刷されています。
このように、日本のような表示形態の方が、世界各国・地域の切手では少ないのです。
ちなみに、国立印刷局が現在の日本の切手の銘版ですが、ここは日本の紙幣を印刷しているところでもあります。

■初日カバー

「カバー」とは、郵便に使われた使用済の封筒類のことをいいますが、その中でも切手の発行当日の日付印(消印)を押してもらったものを「初日カバー」と呼びます。
「First Day Cover」英語ではといい、頭文字をとった「FDC」(エフ・ディー・シー)とも呼ばれています。
この封筒には、その切手にちなんだデザインが印刷されることが多く、そのデザインのことを「カシェ」といいます。
収集家の間では、カバーそのものの希少性やデザインの美しさから、未使用切手よりも高額で取引されることがあります。
ちなみに、カシェのない封筒を「白封」(はくふう)といいます。

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