【宝石の豆知識2】宝石のカットの種類

■宝石のカットの種類について

それぞれの宝石に適したカットが宝石には施されています。宝石の長所を引き出したり、逆に短所をカバーして宝石の持つ魅力を最大限に引き出すために計算されているのです。
ここでは代表的なカットを紹介させていただきます。

◆ラウンド・ブリリアント・カット

主に、反射率が高い宝石(ダイヤモンドなど)のカットに使用されています。カット面が多いのが特徴で、上部から進入した光が全て内部で全反射して上部から放たれるように設計されています。58面体のラウンド・ブリリアント・カットのダイヤモンドのみがダイヤモンドの評価基準の「4C」に対象とされています。

宝石のカットの定番で、主にサファイアやルビーなどの宝石のカットに使用されています。上から見て楕円状(オーバル)にカットされているのが特徴です。

◆エメラルド・カット

その名前のとおり主にエメラルドのカットに使用され、長方形の形で四隅が切り落とされているのが特徴です。エメラルド以外にも他の宝石でも用いられています。平面が広くカットされるので、内包物が多い宝石(インクルージョン等)だと逆に宝石の美しさが損なわれてしまいます。上記のラウンド・ブリリアント・カットとは違った美しさを、透明度の高い宝石を使用することで表現されるのです。

◆ペアシェイプ・ブリリアント・カット

別名ドロップ(雫)カットとも呼ばれて、洋梨(ペア)の形にカットされているのが特徴です。マーキーズ・ブリリアント・カット同様、先端部が細いため、ある程度の硬度がある宝石のカットに使用されています。デザインジュエリーなどに使用されるカットです。

◆マーキーズ・ブリリアント・カット

先端が尖った楕円状(マーキーズ)にカットされているのが特徴です。先端部が細いため、ある程度の硬度がある宝石のカットに使用され、実際のカラット数よりも宝石を大きく見せることができます。

◆カボション・カット

小さな面がいくつもあるカット(ファセットカット)とは異なり、宝石が半円(ドーム)状に磨き上げられているのが特徴で、不透明な宝石が主に使用されています。また、モース硬度7以下の宝石を主に使用しますが、特殊効果(キャッツアイ効果・スター効果等)が出やすい宝石(サファイアやクリソベリル等)のカットにも使用されています。
※ファセットカットだと、効果が肉眼で確認し難くなってしまうため。

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