フランス人化学者シュエレールにより設立 – ロレアル パリL’Oreal Paris
2016/12/13
化粧品 コスメ :ロレアル パリの理念
今回は、数ある化粧品 コスメ のブランドの中でも、大手の化粧品ブランド、またはヘアケア製品でも有名なロレアル パリL’Oreal Parisについて掲載します。
ロレアル パリは「研究開発と美しさのための革新(research and innovation in the interest of beauty)」を理念のもと、画期的なヘアダイの開発に成功したフランス人化学者であるウージェンヌ・シュエレールにより後にロレアル パリとなるフランス無害染毛株式会社が1909年設立ではじまりました。
知られていないことでは、20世紀初期、創立者シュエレールは暴力的な反共ファシスト集団であるLa Cagouleへ金銭的援助を行ったり、ロレアル本部をこのグループの会議のために提供したり、その上、第二次大戦後には、このグループのメンバーを役員として雇用もしました。
設立から約10年、1920年にて小さな会社でありながら既に3名の化学者が勤務し、1950年には研究チームは100名強にまでのぼり、1984年には1000名までに達し、現在では、なんと2000名近くの研究チームが存在しています。この様な大きな研究チームを持つロレアルはヘアカラーの分野から事業を開始しましたが、他の美容分野への進出も容易でした。
ロレアルパリの成功の鍵は世界に誇る研究開発部門
現在、ロレアルは50種類以上のブランドを製造し、ヘアカラーだけでなく、パーマ、スタイリング、そして、ボディケアからスキンケア、洗顔、香水に至るまで美容分野のあらゆるアイテムを数多く製造販売しています。ロレアルは製造のみならず、これらの製品をヘアサロンやデパートの香水売り場、スーパーマーケットやドラッグストア、薬局、オンライン販売と多岐に渡った流通経路を通して販売しています。
ロレアルは更に1973年製薬事業への参入を見据えてのSynthelabo社買収を行い、Synthelabo社は1999年にSanofi社と合併し、Sanofi-Synthelabo社となり、その上、2004年にアベンティス社と合併、サノフィ・アベンティス社になりました。2006年には、ザ・ボディショップの株式公開買付けを両社の合意により6億5200万ポンドで行いました。
ロレアルは、ヘアカラー、ヘアケア、スキンケア、日焼け防止、香水の分野を中心に発展しましたが、大きな研究チームを持つロレアルでは皮膚病学や調剤の分野の活動も精力的に行っており、アメリカにおいては、ナノテク分野の最大規模の特許権保持者でもあります。
ロレアルパリの成功の鍵は世界に誇る研究開発部門とそこで生まれた先進テクノロジーです。また、世界各国、世界中の女性達をコマーシャルに登場させ最高の品質とパーソナリティを象徴し、さらなる美しさの実現と共に女性のプライドを応援するメッセージを掲げています。
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